公開 2020年2月23日
☆更新 2020年6月1日
ユーザーさま 「リンパドレナージュって聞くけどよくわかんない。 効果もあるのか無いのか、マシンでいいんじゃないの?」
今、リンパドレナージュの価値がみなおされ、その人気が再ブームとなっています。
リンパドレナージュは、適切な期間、回数、頻度を守って通う事が大事であり、マシンとは違うリンパドレナージュならではの効果もあります。
今回は、元サロンオーナーの管理人がリンパドレナージュについて、効果、リンパマッサージとの違い、適切な期間・回数・頻度についてわかりやすく解説いたします。
目次
リンパドレナージュとは?
リンパドレナージュとは、
エステ業界では=リンパを流す手技メニュー
の事を指します。
そもそもリンパドレナージュの発祥はフランスからです。
1930年代にフランスのエミール・ヴォデール博士によって医学会に発表されたものです。
フランス・欧州では現在でも医療行為とされており、様々な治療に応用されています。
一方、日本でもリンパ浮腫の治療に医療用リンパドレナージュを施されます。
リンパドレナージュのドレナージュは「排液」「排出」という意味のフランス語です。
リンパドレナージュの効果は?わかりやすく解説
エステサロンにおけるリンパドレナージュの効果とは主に次の7つです。
- リンパ活性化・血流改善
- 代謝・免疫力アップ
- 体のむくみ・肩こり緩和
- セルライト解消
- 疲労回復
- 睡眠改善
- 自律神経を整える・リラクゼーション
ユーザーさま
megumi
リンパドレナージュのダイエット効果については賛否両論があります。
それは、
リンパドレナージュ=直接的な脂肪溶解効果でない
という意味合いです。
ただ、上記7つの効能が期待できるということは、代謝アップに繋がります。
これまで様々な記事でお伝えしてますように、代謝アップはダイエットに最も重要です。
(※理由はこちらをご覧ください。)
↓
筋トレでのダイエットに重要!筋肉量と基礎代謝量
つまり、リンパドレナージュはダイエット効果に繋がるエステメニューなのです。
こんな人におすすめ
前述でリンパドレナージュの効果についてお話しました。
ユーザーさま
megumi
人の手によるリラクゼーション効果はリンパドレナージュならではでなのです。
リンパドレナージュは次のような方におすすめです。
- マシンでなく人の手による満足度にこだわる方
- 日常生活でストレスの多い方
- 立ち仕事・座り仕事など同じ姿勢が多い方
- 代謝の低下+肩凝り・腰・脚のむくみが気になる方
では、なぜ人の手によるリンパドレナージュは効果的なのでしょうか。
手技リラクゼーション効果のメカニズム
フィトセラピー第一人者・桜美林大学准教授・山口先生が次のような研究結果を発表しています。
一般にストレスによる体の反応が起こる作用機序は、「HPA軸」としてよく知られています。
マッサージは、HPA軸の活動を弱くする作用があるため、ストレスによる身体の反応が抑制されることになります。
近年の研究では、その原因となる脳内ホルモンとしてオキシトシンが大事な役割を担っていることもわかってきました。
オキシトシンは脳内では視床下部で作られると同時に、下垂体から放出され血液に入り、コルチゾールなどの副腎系の活動を抑制するのです。そのためストレス場面でもその反応を抑えて、体を健康に保ってくれるのです。
つまり、マッサージは人間のストレス反応を緩和してくれる効果を述べているのです。
この点について、山口先生によるわかりやすい実験結果があります。
以下は健康な女子学生8名にハンドマッサージと手浴の場合で脳活動を比較したものです。
このように、手浴のみよりハンドマッサージの方が圧倒的に彼女たちの前頭葉活動が高まってるのです。
さらに、同実験では「快感情」もハンドマッサージの方がより優位な数値が出ています。
つまり、人のリラックス感とは人の手に触れられることによる安心感が大きな影響を与えているのです。
リンパドレナージュの仕組みとやり方
私達の体にあるリンパ節は約800ヵ所以上と言われており、全身に張り巡らされています。
リンパ節は、簡単に言えば血液から不要となった老廃物などを回収するゴミ箱です。
https://www.therapylife.jp/special/lymph/
血液から不要となった老廃物は「リンパ管」に取り込まれ、「リンパ液」により運ばれます。
私たちの体では代謝が始まると、二酸化炭素や老廃物の排出をしようと作用します。
老廃物の90%は静脈へ回収されて尿や便で体外に排出します。
脂肪や細菌など大きな分子である残り10%の老廃物は、リンパ管へ回収される仕組みです。
真皮層にアプローチ
老廃物を取り込むリンパ管の75%は表皮の真皮層に存在します。
https://www.therapylife.jp/special/lymph/
真皮層とは皆様よく耳慣れておられると思いますが、皮下3~4mmほどの部分です。
リンパは毛細リンパ管となって全身に張り巡らされており、どの組織とも繋がってません。
つまり、毛細リンパ管そのものが末端となり、ここからそのまま老廃物を取り込む事になります。
体外排出経路
リンパ液は次の経路を辿って体外に排出されます。
- 腋窩(しっか)リンパ節
↓ - 鼡径部(そけい)リンパ節
↓ - 膝下(えきか)リンパ節
↓ - 鎖骨上窩リンパ節・静脈角(ターミナス)最終地点
上記のリンパ液の流れはとても緩やかです。
そのため、リンパドレナージュはリンパ液の流れるスピードに合わせてゆっくりと流すのが特徴です。
決して痛い手技ではなく、触れる、撫でるように優しいタッチで行うのが特徴です。
リンパマッサージとの違い
質問者さま
Q.リンパマッサージとの違いは?
エステでリンパドレナージュ?の体験をしました。
担当者の方は一生懸命説明してくださいました。
ただ、イマイチ以下2つの違いがわかりません。
- リンパマッサージ
- リンパドレナージュ
違いは何ですか?
megumi
この2つはよく混同されますよね。
一般的に日本ではリンパマッサージとリンパドレナージュは「同じ行為」を指します。
前述のように、リンパドレナージュは欧州では医療行為とされている名称です。
エステ業界の名称であるリンパドレナージュは美容目的であり、医療行為とは別物です。
厳密に違いを述べれば、次のようになります。
- リンパマッサージ
リンパ管そのもののに圧を加えて老廃物を排出 - リンパドレナージュ
老廃物をリンパ管にスムーズに流れこむよう促進
ユーザーさま
「分かりやすく言いますと、 リンパドレナージュは老廃物をリンパ管がスムーズに流れるよう誘導していくんです。 リンパマッサージはリンパ管そのものにぎゅ~と圧をかけるイメージですね。」 megumi
ただ、現在ではサロンによって提供内容も様々なため、名称とは必ずしも一致しません。
サロンによって名称が異なる理由
ユーザーさま
megumi
そのサロンさんが、
「うちはリンパドレナージュです。」
って言えばそうなっちゃいます。
そもそも、普段から何気なく手技のことを「マッサージ」って呼んでしまってますよね。
ところが、エステはこの「マッサージ」って告知すると本当はダメなんですよ。
ユーザーさま
megumi
ケアとか、トリートメントとかって表現になってませんか。
そのサロンさんが本場フランス式なのか、手技方法によっても違いがあるということです。
推奨頻度・回数・体に変化が表れる期間
リンパドレナージュで効果を正しく実感するには適切な頻度・回数を守ることも肝心です。
質問者さま Q.リンパドレナージュ効果を実感する頻度は? リンパドレナージュの体験に行きました。 気持ちよかったので継続したい意志はあります。 でも「週に1回は来て欲しい」と言われました。 やはり施術料が高いので難しいです。 2週間に1度では意味がないんですかね? 「行かないよりはマシ」程度でしょうか?
2週間に1回でもOKです。 megumi
リンパドレナージュの適切な頻度・体に変化が表れる回数は次の通りです。
- 推奨頻度― 週に1回~10日に1回
- 推奨期間― 3ヶ月~6ヶ月
- 回数 ― 12~20回
リンパドレナージュの適切な頻度回数は、その方の状態・目的によります。
肩こり、足のむくみ、腰の痛みなどは生活習慣によるものです。
最初のうちはなるべく詰めて通って、週に1回から長くても10日に一回は必要です。
もちろん、来店頻度と共に生活習慣の改善も必要となるでしょう。
一方、ダイエット目的の方は体重、体脂肪を減らすためのゴールがあります。
その場合も、推奨来店頻度はほぼ同じですが、回数は12~20回の間とみてよいでしょう。
効果がないと感じる方の原因
リンパドレナージュで効果がないと感じる方の原因の1つに力加減の相違点があります。
質問者さま Q.リンパドレナージュの適切な力加減は? 首、肩、腰の痛みでマッサージによく行きます。 そのため、自分は弱いマッサージでは効きません。 時折、強めの圧で返って痛めてしまうことがあります。 先日リンパドレナージュを体験しました。 これは力を強めにお願いすると痛めますか?
megumi
前述のように、本式のリンパドレナージュは圧を強くかける方法ではありません。
どちらかといえば、優しくなでるような気持ちの良い手技です。
質問者様の場合は、リンパマッサージの解釈に近いように見受けられます。
リンパドレナージュも、首や肩や腰の痛みに効果的です。
仮にリンパマッサージとして圧を強くしてもらった場合は、内出血などの恐れもあります。
ただし、内疾患を抱えてる方でなければ、内出血が皮数日経てば回復はします。
しかし、技術力の無い施術者が無理に行うと、なかなか朝が回復しないケースもあります。
基本的に、リンパドレナージュで内出血が回復しにくいのは管理人はおすすめしません。
あくまで本式のゆっくりと流してもらう手技方法のサロンをおすすめします。
リンパドレナージュは適切な頻度・回数を守って通おう
megumi
今回は、リンパドレナージュについてお話させていただきました。
リンパドレナージュとはフランス発祥で、エステ業界では=リンパを流す手技メニューの事です。
エステサロンにおけるリンパドレナージュの効果とは主に次の7つです。
- リンパ活性化・血流改善
- 代謝・免疫力アップ
- 体のむくみ・肩こり緩和
- セルライト解消
- 疲労回復
- 睡眠改善
- 自律神経を整える・リラクゼーション
上記7つの効能がは、ダイエット効果の「代謝アップ」に繋がります。
つまり、リンパドレナージュはダイエット効果に繋がるエステメニューなのです。
また、マシンでは味わえないリラクゼーション効果はリンパドレナージュならではのものです。
リンパドレナージュとは、リンパマッサージとしばしば混同されることがあります。
そもそもリンパドレナージュはフランスが発祥であり、日本では広き意味では同じです。
厳密には少し圧のかけ方や、手技のスピードをゆっくり流すのが特徴です。
本式のリンパドレナージュは次の排出経路を辿ります。
- 腋窩(しっか)リンパ節
↓ - 鼡径部(そけい)リンパ節
↓ - 膝下(えきか)リンパ節
↓ - 鎖骨上窩リンパ節・静脈角(ターミナス)最終地点
上記のリンパ液の流れはとても緩やかのため、ゆっくりゆっくりとリンパの流れにしたがって流すのです。
リンパドレナージュの適切な頻度・体に変化が表れる回数は次の通りです。
- 推奨頻度― 週に1回~10日に1回
- 推奨期間― 3ヶ月~6ヶ月
- 回数 ― 12~20回
そのため、リンパドレナージュの効果を正しく実感するためには上記の頻度、回数が推奨されます。
一方、ダイエット目的の方は、体重、体脂肪など目的のゴールが決まっています。
いずれにしましても、目標達成の期間まで、回数を定めて通うことを検討してみましょう。
マシンでは味わえない効果、満足度があるリンパドレナージュを、是非ご堪能してみてください。
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