公開 2019年9月19日
☆更新 2020年5月31日
ハイフとは何?同じ超音波のキャビテーションとどう違うの?
しかも、ハイフは危ないから止めた方が良いって本当?
大ブームとなっている痩身エステのハイフですが、未だにどんな仕組みで痩せるのか良くわからない方が少なくありません。
また、確かにハイフが危険というネット上の情報も非常に散見されます。
今回は高い痩身効果が期待できるメニューとして評判のハイフについて、仕組み・効果・そしてリスクについて元サロンオーナーの私がわかりやすく解説致します。
目次
ハイフとは何?仕組みと効果をわかりやすく解説
ハイフとは、超音波痩身機の一種で、「高密度焦点式超音波」と呼ばれています。
超音波ってことは、キャビテーションと同じ?
いいえ。
ハイフとキャビテーションは同じ超音波ですが、全くの別物とお考えください。
別物
仕組み
ハイフは、皮下0.45~1.3cmの深部1点に超音波を集中し、そのエネルギーで熱源を発生させます。
肌の表面を傷つけずに、脂肪や筋膜などの皮下組織に直接働きかけ、発生させた熱で脂肪細胞を溶解させます。
分かりやすく言いますと、小学校の理科の時間に、虫眼鏡で太陽の光を1点に集中させ、紙を焦がした実験を行いましたよね?
ハイフの仕組みもこれと全く同じです。
ピンポイントで脂肪細胞を溶解させることで、脂肪細胞の絶対数が減っていきます。
深部にある脂肪細胞が減ると、徐々に収縮し、サイズダウンできるという仕組みなのです。
効果を感じやすい部位・感じにくい部位
前述しましたように、ハイフは超音波を一点に集中させるため、部分痩せ向きのマシンです。
そのため、機種にもよりますが、コース料金を「ショット数」でカウントするサロンも少なくありません。
主に次のような部位の施術に向いています。
- 二の腕
- 背面ウエスト周り
- 太ももの内側
- ふくらはぎ
- お腹回り
ハイフの施術に向いている部位は、「皮下脂肪」の多い部位です。
皮下1.3cmまでを狙うため、逆に皮下脂肪が全くない部位には向きません。
そのため、同じ下半身でも、外もも、腿の上部よりは、皮下脂肪が固まりやすい内もも部分の方が即効性の効果を実感できます。
また、一般的に落としにくいとされるタプタプの二の腕や、ふくらはぎはハイフの得意分野なのです。
適している
キレイサローネのハイフ
★マシンの特徴
・業界人気3大機種の1つ
・即効性・持続性が高い
・細いプローブで細かいアプローチ
★優れた効果、その特徴
業界3大人気機種の1つで、即効性や持続性が高い名機です。
細いプローブで、内ももや二の腕など、貴女の細やかな要求にもバッチリお答えします。
医学理論を基にキレイサローネが扱うハイフは安全性もパーフェクトです!
芸能人もお忍びで通うキレイサローネ。
是非貴女自身でご実感ください。
効果実感に重要なのは効率良い体外排出
ハイフの効果を正しく実感する上で肝心なことは、溶解した脂肪細胞を効率良く体外排出することです。
この仕組みは、キャビテーションと全く同じです。
いくらハイフを正しく照射して、脂肪細胞を溶解させても、最終的には汗、尿で体外へ排出しなくては、サイズダウンしたことにはなりません。
お客様の中には、来店して施術を受ける=痩せられると思い込んでおられる方が少なくありません。
もちろん適切な頻度で通うことも肝心ですが、それ以上に重要なのがこの「体外排出」なのです。
適切な体外排出方法としては、次のような方法があります。
- 施術の最後に遠赤ヒートマットの工程を入れる
- 岩盤浴で汗を出す
- 施術後1~2時間程度で500mlの水を分けて摂る
キャビテーションとの違い
ハイフとキャビテーションの仕組みの違いを簡単に述べますと、次のようになります。
●ハイフの仕組み
深部に一点集中型で超音波を照射
↓
熱源を発生させ、脂肪へアプローチ
●キャビテーションの仕組み
振動による気泡を発生
↓
気泡の衝撃波で脂肪を溶解
さらに、2つの特性の違いを分かりやすく表にまとめております。
ハイフ | キャビテーション | |
---|---|---|
照射の深さ | 皮膚の深部のみ | 皮膚の表面~機種により深部 |
熱 | 有り | 無し |
体感 | 機種によってはチクっとする | 金属が体に転がるだけ 特有の骨伝導音 |
施術範囲 | 部分施術向き | 広範囲向き |
リスク | 火傷リスクの可能性もあり | ほぼリスク無し |
即効性 | 1回でも数cm減る | 効果の実感に時間がかかる |
リバウンド | リバウンドの可能性が低い | リバウンドの可能性もあり |
このように、ハイフとキャビテーションは、熱を発生するかさせないか、リスク、即効性、リバウンドの可能性など様々な点が異なります。
しかし、ハイフはキャビテーションのように広範囲の施術向きではありません。
代わりに、二の腕や太ももなど、キャビテーションでは落としにくいところを瞬時にサイズダウンすることが可能です。
一方、ハイフは熱源を利用して脂肪細胞にアプローチするため、火傷のリスクがゼロではありません。
このリスクについての詳細は後述いたします。
対称的
ハイフのリスク・安全性
Googleで、「ハイフ エステ」と検索すると、マシンの効果よりも「ハイフ 危険」という関連記事の方がたくさん出てきます。
そんなに危険でリスクの高いマシンであると聞くと、いくら効果があっても不安になりますよね。
では、この点について、管理人の見解・検証結果を次に解説いたします。
結論から言いますと、ハイフはリスクゼロではありません。
しかし、管理人は「ハイフは危険ですから止めた方が良いですよ!」といったようなことは申しません。
なぜなら、ハイフに限らず、美容行為にリスクはつきものだからです。
肝心なことは、事故を起こさないような技術の高いサロンを見極めることです。
ハイフにやけど事故が多いとされる原因のほとんどは、「プローブ(ヘッド)の傾き、長時間同じ状態で放置する」などです。
これは、完全に施術者の技術の問題によって起こるものです。
美容行為にリスクはつきもの
考えてみれば、現在世に出ている美容行為でポピュラーになっているほとんどは、何かしらのリスクがあるものばかりです。
例えば、次のようなメニューです。
●美容室
- まつ毛エクステ
- まつ毛パーマ
●医療機関
- アートメイク
- レーザー脱毛
- レーザーフェイシャル
●エステメニュー
- 光IPL脱毛
- フォトフェイシャル
- ラジオ波
え?光・レーザー脱毛ってリスクあるの?
ひょっとして、このように考えている方はいませんか?
管理人の経験による分析に基づきますと、ハイフの施術リスクレベルは、この光脱毛とほぼ同等と考えております。
リスクは多々ある
リスクは光脱毛と同等
近頃では、あまりにポピュラーになっていますが、光系のマシンを使った脱毛施術のリスクは決して低くありません。
確かに、近年SHRなど、照射温度が低いマシンが増えてきた背景から、以前より脱毛事故は減りつつあります。
ただ、平均なIPL脱毛マシンの照射温度は、60~70℃とされています。
さらに、医療機関のレーザー脱毛は、これより温度が高いものが圧倒的に多いのです。
この点に関しては、皮膚科の医師もきちんと見解を示しています。↓
「人間の細胞はたんぱく質から出来ています。ですから、熱が加わることによって変性し、本来の働きを失うことになっています。その温度は最低でも65度~70度といわれているので、いかにして安全に毛根周囲だけに、同様の熱を加えることができるかが、脱毛法の優劣の決め手になるわけです。」
ハイフの平均温度
一方、ハイフの平均温度は、機種にもよりますが、およそ65~70℃とされております。↓
え?65~70℃?
そうです。
前項で管理人が申し上げた「ハイフのリスクは脱毛とほぼ同等」と申し上げたのは、この意味です。
また、前述しましたように、フォトフェイシャルやレーザーフェイシャルも同様です。
これらのメニューに共通していることは、「熱」を利用しているということです。
熱エネルギーを利用した美容施術には、すべて「やけど」「肌荒れ」などのリスクがつきまといます。
この点に関しては、施術を受ける前に、必ずリスクに関する事前説明があります。
医療機関だから安全という認識は誤解あり
ハイフは医療機関の方が安心!というネット上の広告・意見がしばしば見受けられます。
管理人の見解を述べますと、この表現には大いなる誤解があると考えます。
なぜなら、これは、リスク率と美容行為の技術力を混同しているからです。
美容行為で事故が起こる確率の原因は、大きく2つに分かれます。
①マシンの出力
②施術者の技術力
実は、①マシンの出力に関しては、医療機関の方が出力が高いため、リスクは圧倒的に高いのです。
一方、肝心なのは、②の施術者の技術力ですが、クリニックでハイフの施術を行うのは看護師さんです。
ハイフマシンの構造と操作方法は、医療機関用もエステ用も大差がありません。
ここでちょっと冷静に考えてみましょう。
看護師さんは注射を打つのは訓練を積んできたでしょう。
しかし、美容行為のプロであるエステスタッフより美容技術がうまいのか?と言えばいささか疑問です。
もちろん、美容皮膚科に長年勤務されている看護師さんは、そうではないでしょう。
ただ、こういった方の絶対数はそう多くありません。
むしろ、クリニックのマシンは看護師さんしか扱えないことで、人手確保が深刻な問題となっているのです。
クリニックもエステも同等
エステもクリニックも最終対処法は同じ
一般的に、医療機関の方が安心!と言われている理由は、「トラブル時にドクターがすぐ診察して薬を処方してくれる」
この1点だけです。
え?それだけ?お医者さんなんだから他に何かあるのでは?
ないです。
つまり、「医療機関だからリスクが起こらない」のではないからです。
あくまで、対処法としては、診察→薬を処方するだけです。
一方、エステの場合はどうでしょうか。
近頃のエステサロンには、必ずと言っていいほど提携顧問ドクターがいます。
もちろん、管理人が運営していたサロンでも、お願いしていました。
うちは小さいサロンでしたが、大手エステサロンはそれなりの企業体です。
大手企業の顧問ドクターは、それなりの権威のある医療機関であることは想像に難しくありません。
顧問料をもらっているサロンから出た患者さんですから、適当に扱う訳がありません。
しかも、診察費用、薬の費用も別途徴収できます。
つまり、結論としては、「万が一のトラブル措置」に関しては、クリニックもエステも同じということなのです。
クリニック、エステ、共に同等
ハイフは部分痩せ向き!リスク回避には技術の高いサロンを
megumi
今回は、話題のハイフについて、仕組み・効果・リスクについて、お話させて頂きました。
まとめますと、ハイフとは、皮下深部1点に超音波を集中し、そのエネルギーで熱源を発生させ、脂肪細胞を溶解する痩身機です。
一点集中型であることから、効果の感じやすいのは次のような部位になります。
- 二の腕
- 背面ウエスト周り
- 太ももの内側
- ふくらはぎ
- お腹回り
同じ超音波のキャビテーションとは別物となり、仕組みの違いは次のようになります。
- ハイフ
深部に一点集中型
→熱源を発生させ、脂肪へアプローチ
- キャビテーション
振動による気泡を発生
→気泡の衝撃波で脂肪を溶解
一方、ハイフはリスクがゼロではないことは間違いありません。
ただ、そのリスクのレベルは、近頃ポピュラーになっている光IPL脱毛とほぼ同等です。
その理由は、マシンの熱温度の高さが同じ65~70℃と同レベルだからです。
また、医療機関のハイフの方が安全といった点に関しても、マシンと技術レベルは別のものであるとご認識ください。
結局のところ、ハイフの施術リスクを極力回避するには、とにかく技術の高いサロンで施術を受けることです。
ぜひ、体験コースなどで、知識と技術の確かなサロンを見極めてください。
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