公開 2019年9月22日
☆更新 2020年5月31日
脂肪冷却ってすごい興味あるけど、脂肪を冷やして本当に痩せるの?
大ブームの脂肪冷却ですが、脂肪は温め・燃焼のイメージが強く、未だに仕組みが理解しづらいですよね。
大丈夫です。
脂肪冷却は、アメリカのハーバード大学が発表した新しいダイエット理論で、日本の厚労省もきちんと認可したマシンなのです。
今回は、元痩身エステオーナーの管理人が、脂肪冷却の仕組み・効果についてと、脂肪冷却に関するあらゆるギモンにお答えいたします。
目次
脂肪冷却とは何?仕組みをわかりやすく解説
脂肪冷却とは、脂肪細胞を冷却させて固めて、体外排出する仕組みの痩身機です。
え?脂肪って凍るの?と、驚かれるかもしれませんよね。
水と脂肪は、次の温度で凍るんです。
- 水 - 0℃で凍る
- 脂肪- 4℃で凍る
ただ、「4℃で脂肪が凍るので痩せます」と言われても、次のようなギモンが浮かんできますよね。
質問者さま
Q.脂肪は燃やさないと無くならないのでは?
脂肪は冷やすと無くなるのですか?
脂肪冷却という方法があると聞きました。
でも、脂肪って燃やさないとなくならないんですよね?
混乱しちゃいます…。
megumi
脂肪冷却マシンは、管理人が過去に運営していたサロンでも使用していました。
当時は今よりも脂肪冷却の認知度が低く、常連様にでさえ、仕組みがご理解頂けなかったほどです。
それは、脂肪=脂肪燃焼というイメージが、どうしても皆様の中に色濃くあるためです。
結論から言えば、脂肪冷却は、これまでのダイエットのイメージと全く真逆の理論です。
では、脂肪冷却の仕組みを、わかりやすく解説いたしましょう。
クライオポライシス理論
「脂肪が4℃で冷却される」という理論は、2008年頃アメリカのハーバード大学で研究発表された「クライオポライシス理論」に基づいています。
(引用;https://www.health.harvard.edu/skin-and-hair/is-coolsculpting-effective)
以来、ダイエット大国・アメリカでは「クールスカルプティング」と呼ばれ、効率の良いダイエット方法として一挙に広まったのです。
脂肪冷却法は、あの世界的シンガーのマライア・キャリーが5か月で9kgの減量に成功した方法としても話題になりました。
(引用;https://news.livedoor.com/article/detail/10916325/)
マライアといえば、ここ数年ダイエットしても、即リバウンドしていることが知られているだけに、彼女が短期間で痩せた方法なら注目度も高くなりますよね。
ダイエット方法として
広まる
マシンの種類
現在エステ業界で流通している脂肪冷却マシンは、大きく分けて2つのタイプがあります。
A.カップ式
B.プレート式
この2つの形状は違いますが、理論は同じです。
ただ、部位によって、次のような向き不向きがあります。
- カップ式
お腹・太ももの内側など脂肪が摘まみやすい部位 - プレート式
二の腕やふくらはぎなど脂肪層が薄い部位
分かりやすいため、カップ式を引用して仕組みを解説いたします。
マシン操作の手順とメカニズム
施術工程は以下となります。
①専用保護シートとカップを装着
↓
②冷却開始
↓
③体外排出
①専用保護シートとカップを装着
施術部位に、液体が含まれた専用シートを置き、カップを装着します。
スイッチを入れると、カップがどんどん上方向に皮膚を吸い上げます。
この専用シートは布になっており、肌が直接マシンに触れないよう保護してくれます。
そして、マシンにもよりますが、この専用シートには「ホスファチジルコリン」をはじめとする美容成分が含まれています。
「ホスファチジルコリン」とは、どこかで聞いたことがありますよね。
ダイエット食品などにもよく含まれる成分ですが、脂肪溶解成分の一種で、水と油を一緒に燃焼させる特性を持ちます。
つまり、この専用保護シートをあてることで、この「ホスファチジルコリン」成分も肌に浸透し、相乗効果となるのです。
②冷却開始
約1~2分で吸い込みが終わると、カップが定位置に固定されて冷却開始です。
冷却時間はマシンによってマチマチですが、平均1部位約30~60分ほどです。
施術部位の約20%の脂肪細胞が4℃で冷却され、シャーベット状に固まります。
固まった脂肪細胞は、アポトーシス(自然死滅)を起こします。
アポトーシスとは、不要になった細胞が自ら死滅していくことです。
③体外排出
死滅した脂肪細胞は、体内で不純物と認識され、約3~4週間ほどかけて体外へ排出されます。
このように、脂肪冷却は体外排出までに時間がかかるため、サイズダウンが即効性で実感しにくい特性があります。
体外排出する
効果
脂肪冷却は、即効性の実感はしにくいですが、一番のメリットは「効果の確実性」です。
前述しましたように、1回の施術で行った部位の20%ほどの脂肪細胞が死滅します。
元来、人間の脂肪細胞の数は限られていますから、脂肪細胞そのものを減らせばその部分が増えることがありません。
つまり、リバウンドの確率も極めて低い方法なのです。
「そんなに確実なら楽して大幅減量もできる?」と、つい喜んでしまいそうですよね。
脂肪冷却で脂肪細胞が減るのはカップで摘まんだ部分だけですので、部分痩せ向きのマシンだとされています。
しかし、管理人の見解としては、やろうと思えば脂肪冷却で全身痩せも不可能な訳ではないのです。
ただし、体外排出に時間がかかる点や、次に述べます費用の問題などを含めますと現実的ではないだけです。
効果は確実
相乗的なダイエット効果もあり
脂肪冷却を行うことで期待できるもう1つの効果は、脂肪が冷却されたことで、体が自ら代謝を上げようと機能することです。
冷える事で、温めようとする人間の体の機能が働きます。
結果として代謝が上がり、ダイエット効果も高まることになるのです。
料金相場が高いことが一番のデメリット
効果が確実でメリットだらけに思える脂肪冷却ですが、いくつかのデメリットもあります。
- 料金相場が高額
- 即効性の実感がない
- 回数が頻繁に行えない
まず、一番のデメリットは、コース料金相場が高額であることです。
脂肪冷却は、1回の施術で確実な効果が期待できますが、マシンの価格自体も高額です。
マシンが高額である以上、サロンもコース料金を高額にせざるを得ません。
脂肪冷却メニューの料金が安いサロンは、稀少価値の高いサロンと考えてよいでしょう。
次に、前項で述べましたように、脂肪冷却は体外排出期間が長いため、即効性の実感がなく、回数が頻繁に行えません。
ただ、考え方によっては、これはメリットにもなります。
一般的に、キャビテーションなど他の痩身機の場合、週に2~3回の来店が推奨されています。
しかし、お忙しい方にとっては、来店頻度は少ない方が良いに決まっています。
脂肪冷却は月に2回が限界のため、サロンに頻繁に通う必要がないのです。
他のマシンと併用すると効果的
よくあるギモンQ&A
ここでは、脂肪冷却について、皆様のよくある疑問をQ&A形式で検証していきましょう。
頻度・回数
質問者さま
Q.理想の頻度は?
脂肪冷却ってどのぐらいの頻度が良いですか?
1週間に2回とかでも意味ないですか?
また何回ぐらいで効果が出ますか?
回数は1部位5~6回です。
megumi
脂肪冷却は、排出期間が約1か月もかかるため、頻繁に施術を行うことができません。
同じ部位の理想の頻度は、2~3週間に1回とされています。
また、効果が実感できる回数は部位、個人差によりますが、1部位平均5~6回とされています。
キャビテーションとの比較
質問者さま
Q1.脂肪冷却とキャビテーション、どっちが良いんですか?
併用が理想です。 megumi
脂肪冷却とキャビテーションは性質が異なるため、単純比較はできません。
結論としては、どちらもうまく併用することが理想なのです。
わかりやすく比較すると、次のようになります。
脂肪冷却 | キャビテーション | |
---|---|---|
施術部位 | 部分痩せ向き | 全身施術可能 |
リバウンド率 | 低い | 中程度 |
効果の実感 | 遅い | 早い |
他機種との併用 | しにくい | しやすい |
施術頻度 | 頻繁には不可 | 週に2~3回も可能 |
脂肪細胞を減らすといった点においては、脂肪冷却の方が確実性があります。
ただし、1回に施術できる部位が限られているため、用途は部分痩せ向きになってしまいます。
一方、キャビテーションは全身施術もOKです。
脂肪冷却でも全身痩せができないことはありませんが、排出期間、費用など様々な点を考慮すると現実的ではありません。
キャビテーション併用の場合の手順
質問者さま
megumi
管理人が過去に運営していたサロンの脂肪冷却メニューは、次の工程で行なっていました。
①キャビテーション
↓
②脂肪冷却マシン
↓
③手技マッサージ
当サロンのマシンは「キャビテーション+脂肪冷却」の複合機でしたので、この手順はメーカー推奨の手順です。
施術前にキャビテーションをやる理由は、脂肪冷却は、次のような脂肪にそのまま行うことができないからです。
- 硬い脂肪
- 厚みのあるセルライト
- 極端に薄い脂肪
これらの脂肪は冷却で固めにくく、内出血のリスクも高まります。
施術前にキャビテーションを行うことで、脂肪を柔わらかくし、脂肪冷却の効果をより確実なものにしてくれるのです。
ラジオ波など施術前後の温めの注意点
質問者さま
megumi
脂肪冷却の情報サイトを見ていると、「施術2日前は岩盤浴、ラジオ波NG」などの注意事項がしばしば見受けられます。
これは、あくまで管理人の見解ですが、NGというほど大げさな注意は必要ないと考えます。
なぜなら、この点に関しての大きな根拠がないからです。
事実、こういった注意をお客様に行っているサロンでさえ、施術前のラジオ波がオプションメニューになっていたりします。
施術2日前まで温め行為NGで、直前にラジオ波OKというのは、理屈が合いません。
一方、脂肪冷却は医療機関でも行われていますが、このような指示を行っているクリニックも見受けられません。
医療機関は根拠のない指示は行いませんので、「わざわざ行かないでください」程度の認識だと受け取って構わないでしょう。
温めメニュー併用の正しい手順
質問者さま
megumi
脂肪冷却前にラジオ波を行うのは、硬めの脂肪を柔らかくする意図があるためです。
しかし、脂肪冷却後にラジオ波は行うのはおすすめできません。
なぜなら、脂肪冷却の施術直後に、全ての脂肪細胞が瞬時に死滅するわけではないからです。
中には仮死状態の脂肪細胞もあります。
この状態に、ラジオ波で熱を加えてしまうと、仮死状態の脂肪細胞が再び活性化してしまうことは十分考えられます。
脂肪冷却は痩身エステ最後の手段
megumi
今回は、脂肪冷却の仕組み・効果、そして皆様のギモンについてお答えさせて頂きました。
まとめますと、脂肪冷却とは、水が0℃で凍るように、脂肪は4℃で凍る仕組みを引用した新しいダイエット理論に基づいた痩身機です。
このダイエット理論は、アメリカのハーバード大学で研究発表された「クライオポライシス理論」に基いています。
脂肪冷却機のタイプは主に次の2種類があり、それぞれ次のような用途で使い分けを行います。
- カップ式
お腹・太ももの内側など脂肪が摘まみやすい部位 - プレート式
二の腕やふくらはぎなど脂肪層が薄い部位
マシンの仕組みは次の3つの手順になります。
①部位にマシンを装着
②シャーベット状に脂肪が固まる
③固まった脂肪は約1カ月ほどで体外へ排出
上記の手順を踏まえ、施術1回あたりにカップで摘まんだ約20%の脂肪死滅するとされています。
そのため、他の方法に比べ、確実性が見込めます。
推奨トリートメント回数・頻度は次のようになります。
- 頻度-2~3週間に1回
- 回数-1部位5~6回
お忙しい方には向いているダイエット方法とも言えます。
一方、脂肪冷却のデメリットとしては、料金相場が高いことです。
コース料金が安いサロンは、稀少価値の高いサロンと考えてよいでしょう。
まずは、体験コースが安いサロンで話題の脂肪冷却マシンを、ぜひ一度試してみましょう。
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