公開 2020年3月6日
☆更新 2020年6月1日
あすけんダイエットは痩せた？痩せない？
あすけんとは、AIの管理栄養士がカロリー計算、栄養素診断付で行ってくれる人気アプリです。
「痩せた」・「痩せない」・「ストレスになった」・・などなど、
様々な体験談がSNS上で飛び交っています。
今回は、元サロンオーナーの管理人が、話題のあすけんアプリを検証、メリット、デメリット含め、解説いたします。
元総合エステサロンオーナーの経歴を持ち、ダイエット部門では延べ3000人を応対。 糖質制限ダイエットでリバウンドした経験を持つ当サイト管理人。
目次
あすけんアプリダイエットはおすすめできない
結論から言いますと、あすけんアプリを使った自己流ダイエットはおすすめできません。
「え、なんで？ カロリー計算できて便利だし、痩せたって人の口コミも多いのに～。」
ユーザーさま
megumi
管理人もインストールして自ら操作を試してみました。
この類のアプリはスポーツジムなどのプロと活用頂くことをおすすめします。
一般の方がご自身で使用される場合、メリットよりデメリットの方が上回ると感じました。
また、デメリットだけでなく、ほとんどの方が逆効果になる可能性も予想できるからです。
その理由を次より詳しく検証していきましょう。
あすけんとは？
あすけんとは、2019年時点でダウンロード会員360万人も達成しているダイエットアプリです。
はじめに各々目標設定をすると、
管理栄養士キャラクター未来（みき）さんが、皆様のダイエット指導を行ってくれる事で大評判になっています。
何よりのメリットは、外食、コンビニメニューなどのカロリー、糖質数値が一目でわかる点です
また、食べたものを画像登録するだけで、カロリー、糖質計算ができる利便性もあります。
では、あすけんで「痩せた！」「痩せない！」、公式サイトの口コミから検証していきましょう。
痩せたと感じた方の口コミを検証
「食事に対するアドバイスが的確でわかりやすくてとてもためになります。 暴飲暴食だった自分に気づけて、少し食事を見直した結果、体重も減ってきました。」
口コミ1
「2か月でマイナス4キロ達成しました。 当たり前の事が案外わからなかったり、そういう事に気づかせてくれました。」
口コミ2
megumi
あすけんをダイエットで活用するメリットは次の3点です。
- 暴飲暴食を抑止しやすい
- 食生活の思い込みも解消しやすい
- 基本的な栄養知識を得やすい
これらの点はダイエットにおいても、それ以上太らないようにする上でも重要です。
このお2人のように「何かに管理してもらう事」がダイエットのモチベーションに繋がる方には向いている方法と言えます。
一方、「痩せた」と効果を実感された方の中に次のような意見もありました。
アプリ特有の不適切なアドバイスも多い
「増減はありますが、1キロ減りました。 ただ、アドバイスがあまりあてにならない気がします。 玄米や果物、野菜を食べているのに、全く同じものをおすすめしてきたり、お肉は食べないのに、お肉は野菜と一緒に食べましょうとか言ってきます。 イラストの女性がお酒を飲み過ぎた日に困った表情になるので、イラっとします。」
口コミ3
megumi
栄養素のアドバイスが適格でない、とんちんかんだという意見もかなり見受けられました。
しかし、あくまでAIシステムで動かしているに過ぎませんから仕方がない点でもあります。
また、他の方の口コミの中にも、
その他口コミ
”野菜がたくさん取れました”
と評価が来た」
というコメントもありました。
確かに、栄養士監修アプリであるにも関わらず、こういった点に細かく対応できていないのはいささかマイナスですね。
また、お酒に関しては管理人も酒好きとして、非常に気持ちはわかります。
はっきり言って、嗜好品を止めた方が早々に痩せられる事は万人がわかってますからね。
ユーザーさま
というのが大半のダイエッターの方の本音です。
つまり、あすけんを使って単独で痩せられる方は、当たり前のことを普通に取り組める方限定となるのです。
痩せないと感じた方の口コミを検証
次にあすけんで「痩せない」と感じた方の口コミを見てみましょう。
「無料会員約1日+有料会員3日目でむしろ500gくらいは太った。 あすけんは健康度97点とか言ってるど、痩せてないから私は全然嬉しくない。 あすけん通りの基準満たしてるのにどうゆうこと？」
口コミ4
「入力がめんどくさい。 なぜか言われた通り食べると太る 有料会員になり、頑張った結果体重が増えたのでやめました。 なんでだろう」
口コミ5
megumi
あすけんのデメリットをまとめますと次の3点です。
- AIのため、アドバイスが万全ではない
- ユーザーに対する理論アピール不足
- 入力が面倒
おそらく、「太った」とおっしゃられる方々の原因は、あすけんの説明不足でしょうね。
アプリとしては、運動量を多くすると、カロリー摂取を推奨してくるようですので。
操作説明、ダイエット理論アピールを万人にわかりやすいようにする事が急務かもしれません。
また、管理人も実際に操作してみたところ、「入力の面倒さ」を感じたのは事実です。
自分が食事したものをイチイチ手入力したり、画像で識別させるのもかなりの手間です。
しかもその識別した記録が正確でないのなら、なおのこと意味がない気もします。
人間の生活はそんな画一的に計測はできないため、やはりアプリに全頼りでは限界がありそうです。
カロリー計算ストレスで逆効果方が続出
あすけんを使ったカロリー計算により、ストレスで逆効果になった方も続出しています。
Q.あすけんのカロリー計算でストレスに！ あすけんを使ってダイエットしていました。 脂質多い、食べ過ぎなどすごい指摘されます。 摂取カロリーに余裕があるとつい食べてしまいまいます。 朝たくさん食べ、夜はサラダだけとかやっちゃいます。 そして、ストレスがひどくなりました。 どうしたら良いですか？
質問者さま
megumi
ダイエット＝カロリー制限という概念をお持ちの方は依然として少なくありません。
（※この点に関してはこちらをご覧ください。）
↓
ただ、あすけんは管理栄養士さんの栄養指導理論が搭載されているため、単なる「カロリー制限しよう」という主旨にはなっていません。
どちらかといえば、糖質制限と、「必要栄養素を摂らせるダイエット」ですのでその点は評価できます。
とは言っても、あくまで自動システムツールのため、膨大なデータベースの中から判定しています。
その一方で、単独でダイエットに取り組まれている方にとっては、その弾き出されたAIの判定が正しいと思い込んでしまいます。
これは、ダイエット知識が乏しく、生真面目に取り組まれる方ほどこの傾向が強まります。
ダイエットプロと一緒に使うべきツール
ユーザーさま
megumi
ただ、自己流ダイエットの方が単独で使用される事はおすすめできないのです。
そもそもあすけんは、スポーツジム・医療施設等に通っている方の管理ツールとして推奨されているアプリです。
仮にあすけんでよくわからない判定が出ても、通っているジムのトレーナーに聞けば迷うことはありません。
一般の方が単独で使用するとその判定結果に右往左往してしまい、前述のような逆効果のスパイラルに陥る可能性が高くなるのです。
ユーザーさま
megumi
ただ、食事だけでなく、運動量管理や万歩計としても使えますので、方法を変えて使うのはありです。
摂食障害の入口となる懸念もあり
アプリを使ったダイエットは、現代の若い女性に多い「摂食障害の入口」となりやすい懸念もあります。
Q.あすけんで食事そのものが面倒に！ 健康的に無理なく痩せられるとあすけんを入れてみました。 しかし、毎日飽和脂肪酸か塩分オーバーしそうになります。 気になってまともに食事が取れなくなってしまいました。 始めは色々と入力するのが楽しみだったんですが。 ああでもないこうでもないとやってると面倒臭くなりました。 現在は朝ヨーグルト、昼と夜は野菜とささみのルーティーンです。 楽しみだったご飯が面倒臭いだけのものになりました。 今では食欲も一切湧かなくなりました。 ダイエットってこういうものですか。
質問者さま
megumi
質問者さま
megumi
以下は、東京大学医学部・心療内科の摂食障害患者のハンドブックの抜粋部分です。↓
特に注目するべきなのは以下の5点です。
- 体重・食事・カロリーの事で頭がいっぱいになる
- 食事をすると罪悪感になる
- 野菜や豆腐ばかり食べる
- カロリー計算、食べ物の重さを測る
- 極端に運動量が増える
質問者さま
megumi
（※ダイエットのいろいろなお悩みについてはこちらをご参考ください。）
↓
これらの症状は管理人が回答させて頂いている皆様の特徴に全てあてはまっているんです。
これらがきっかけとなり、そのうち食事することそのものに抵抗が出てくるようになります。
しかも、摂食障害は自分は絶対そうならない！と思い込んでいる方ほど陥りやすいです。
あすけんは「ゲーム感覚でダイエットが楽しめる」という斬新な発想で世に広まりました。
しかし、人間の日常生活はそんなにシステマティックに行えるものではありません。
今や現代人にとって欠かせない最強の相棒であるスマホから、
「やれ塩分だ、カロリーオーバーだ！」
こんなメッセージがばんばん届くツールを使って毎日の生活が楽しくなるでしょうか？
人間は楽しくないことを無理して行うと、必ず後に反動がやってきます。
また、食事は人間の生命維持における三大欲求の１つです。
その重要な欲求の1つである食事をアプリによる数字管理で支配してはいけないのです。
食事は楽しむもの！栄養摂取を行う事が近道
当サイトでは度々お伝えしておりますが、食事とは本来楽しむものです。
食事を味わい、よく噛み、楽しむことそのものが大きなダイエット効果になるのです。
（※この点に関してはこちらをご覧ください。）
↓
③咀嚼方&満腹度チェック
むしろ楽しまなければ、皆様の体はどんどん痩せにくい体質になってしまうのです。
これは既に科学的効果が実証されている「マインドフルイーティング」と呼ばれる方法です。
マインドフルイーティングに関しての第一提唱者であるアメリカのある小児科医がいます。
その方は医師でもあり禅指導者でもあるジャン・チョーズン・ベイズ氏です。
彼の理論書籍は世界中でベストセラーになっており、次のように述べています。
「私たちが食べている食べものには、数多くの生きものの命のエネルギーが含まれています。それをとり込むことにより、人は生命を得て、その生命をさらに豊かにできるのです。」
ダイエット法の多くはやせるために、特定の食べものを食べない、ほかのある食べものは好きなだけ食べていいと決めます。しかし、体重増や基礎代謝の低下という結果にもなることもしばしば。
マインドフルに食べる”というのは、自分の体、脳、心などの『内部の権威』のほうを向き、その判断に頼ることです。これらには“叡智”と“共感”が備わっており、完全に“信頼”が置けます。」
現代日本人は食事を楽しんでいる方が多くありません。
これは管理人のサロンのお客様方もほぼこの傾向にあてはまっておられました。
特に20代の若年層は朝食を食べずに学校・職場に直行、ランチまで抜く方もいますよね。
まるで流動食のように、コンビニのカロリーオフ、健康食品を口にかけこんでしまう方も少なくないほどです。
このような食事では、とても日々の食べ物がまともに栄養として体に入っていくことはないでしょう。
その日々の「食事になっていない食事習慣」こそが皆様の今のお体を作っているのです。
マインドフルイーティングやり方
マインドフルイーティングのやり方はとても簡単で、次の5点をおさせえるだけです。
- ながら食べはNG
- 食べることを楽しむ
- ゆっくり時間をかけてよく噛んで食べる
- 完全にお腹が空ききってから食べる
- 食べ物・健康に食べられている事に感謝する
前述のように、現代日本人はオフィスで作業しながら「ながら食べ」をしている方が多く見受けられます。
ユーザーさま
megumi
ただ、よくよく考えれば落ち着いて食事することはできなくないんですよ。
それは労働者のれっきとした権利なのです。
仮に皆様が病気になったら働けなくなるため、結果として自分の身は自分で守るべきなのです。
この日々の落ち着いて食事を行わない習慣により、食べ物の栄養がまともに体に入らず、余計な間食、ムダ食いを増やすのです。
どうか食事そのものを毎日健康に食べられることに感謝し、気の合う人と楽しいものにしてください。
楽しく食事できれば、少しぐらいカロリーや糖質オーバーしても良いのです。
その行為が結果として脳ストレスが緩和され、それが「痩せ体質」に繋がるのです。
（※当サイト推奨のダイエット方法はこちらをご覧ください。）
↓
あすけんはプロの指導下で活用・食事はとにかく楽しもう
megumi
今回は、話題のあすけんアプリを使ったカロリー計算の効果、おすすめできない理由と共にお話させて頂きました。
まとめますと、あすけんアプリを使った自己流ダイエットはおすすめできません。
あくまでこの類のアプリはスポーツジムなどのプロと活用頂くことをおすすめします。
まず、あすけんで痩せた、痩せなかった方の口コミからメリット・デメリットを検証すると以下のようになります。
●メリット
- 暴飲暴食を抑止しやすい
- 食生活の思い込みも解消しやすい
- 基本的な栄養知識を得やすい
●デメリット
- AIのため、アドバイスが万全ではない
- ユーザーに対する理論アピール不足
- 入力が面倒
これらを踏まえ、あすけんをダイエットに活用できる方は次のような方限定が望ましいでしょう。
- スポーツジム、医療機関等でダイエット指導を受けている方
- 何か、誰かに管理されることが苦にならない方
- ダイエットに依存せず、ゲーム感覚で楽しめる方
しかし、残念ながら自己流、単独でダイエットに取り組まれる方の中にこのような方は多くありません。
そのため、このようなアプリを使ったカロリー計算をきっかけとなり、軽い摂食障害の入り口に立たされる事も否定できません。
特に次の5点のような症状が見え始めた方は注意が必要となります。
- 体重・食事・カロリーの事で頭がいっぱいになる
- 食事をすると罪悪感になる
- 野菜や豆腐ばかり食べる
- カロリー計算、食べ物の重さを測る
- 極端に運動量が増える
そもそも食事というのは楽しむものです。
これを「マインドフルイーティング」と呼び、次の5点をおさえて食事をおこなうことです。
- ながら食べはNG
- 食べることを楽しむ
- ゆっくり時間をかけてよく噛んで食べる
- 完全にお腹が空ききってから食べる
- 食べ物・健康に食べられている事に感謝する
結果として、これらを行うことで皆様の本当の意味での「痩せ体質」に導いてくれるのです。
どうかアプリのカロリー計算に固執、依存することではなく、本当の意味での楽しい食事ライフを取り戻してください。
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