公開 2020年3月19日
☆更新 2020年6月1日
レコーディングダイエットってやっぱり効果あるの?
食べたものをアプリに記録する方法は、もはやダイエットの常識になってますよね。
しかし、ちょっと待ってください。
実はレコーディングダイエットそのものに、大きな効果は期待できません。
しかも、やり過ぎると逆効果になることさえあるのです。
今回は、元サロンオーナーの管理人が、レコーディングダイエットに効果がない理由、世界最先端の最新ダイエット理論と共に徹底解説いたします。
目次
レコーディングダイエットは効果なしの理由
結論から言いますと、レコーディングダイエットに大きな効果は期待できません。
もちろん、「食べたものを記録する」行為自体は悪くはありません。
おすすめ出来ないのは、皆様がご自身で行うセルフダイエットには逆効果になると予想出来るからです。
成功率が高いとすれば、以下のようなダイエットプロからサポートを受ける場合です。
- クリニックなど医療機関
- 痩身エステサロン
- 整骨院
- パーソナルジム
では、レコーディングダイエットをご存知ない方のために、簡単におさらいしておきましょう。
レコーディングダイエットを簡単におさらい
レコーディングダイエットとは、書いて字のごとく「食べたものを記録する」ダイエット法です。
元々は、TVで活躍中の作家・岡田斗司夫さんがご自身で実践し、成功された方法です。
彼の著書「いつまでもデブと思うなよ」55万部の大ヒットを記録し、話題となりました。
岡田さんはかつてデブタレント伊集院光さんと兄弟に間違われるほどの肥満体でした。
その彼がレコーディングダイエットで、110→80kg、約30kgの減量に成功した事で、世に広く知られるようになりました。
継続性が薄い事は効果があるとは言わない
ユーザーさま
megumi
では、皆様におうかがいします。
megumi
ってことなんです。
ユーザーさま
管理人が常に申しあげているのは、
「理論の正否<実生活に即しているかどうか?」
です。
いくら優れた方法であっても、
継続性の薄いこと=効果がない
になりませんか?
日本人に最も多い標準体型の方々全てが食べたものをこまめに記録してますか?
そんなマメな方もいるかもしれませんが、ごくごく少数ではないでしょうか。
例えば、お友達と楽しく食事した後に自分だけチョコチョコ食べたものをアプリに記録??
なんだかそれ自体虚しくなりませんか?
また、標準体重を超えてしまった方って「食べるの好きな方」が多いですよね。
自己管理が苦手だから太る訳であって、できないことを無理矢理やって続くわけないんです。
実際にレコーディングダイエットって、成功率もさほど高くないのです。
では、次よりレコーディングダイエットの成功率について検証してみましょう。
著者自ら告白・リバウンド率について
実は岡田さんは、自ら「レコーディングダイエットでリバウンドした」と述べておられるんです。
ユーザーさま
megumi
リバウンドしたことに驚いたのではなく、堂々とその事実を公表したことです。
岡田さんって、すごいひねくれもので「失敗は認めない」イメージしかなかったからです。
ある意味彼は頭が良いからなのでしょうが、自らの失敗をきちんとメディアで認めておられます。↓
僕が七年前に書いた本には「食べたら、その時間と分量をメモしなさい」と書いてあります。
えええ?? いや、たしかにこの文章、書いたよ。自分で書いたの、おぼえているよ。でも、これって無理です。
ぜんぜん論理的・科学的じゃない。
書きさえしたら食べてもいいの? 書きさえしたらいくら食べてもいいなら、痩せるはずない。
自分で書いた文章が、数十万人が読んで成功した方法論が、まるっきり信じられません。」(13年12月2日)
当時、岡田さんのこの本を購入し、必死で言う通りにレコーディングダイエットした人は笑えないかもしれませんね。
ただ、人間は誰しも間違える生き物です。
日々勉強、進化するものですから、メディアで活躍する彼がきちんと自らの非を認める潔さは管理人は好感がもてます。
そんな岡田さんの最新状況は、ラジオで伊集院さんとダイエット企画などをやってます。
どうやら94~98kgの間をうろうろしてますから、相変わらず太目なのは間違いないですね。
真偽についてのネット上の議論
質問者さま Q.レコーディングダイエットはリバウンドするの? レコーディングダイエットは、リバウンドするのですか? 提唱者が数年以内に大幅にリバウンドしたそうですが。 単に、食事内容や量、カロリーを記録していくのを 日課として続けなくなったから失敗するんですか? または、ドカ食いする衝動が生まれるのでしょうか? 当方は、食事内容や量を気にかけるのは良い習慣だと思います。 レコーディングダイエットでダイエット成功は無理でしょうか?
「私がリバウンドをしないのは続けているからです。 「我慢は嫌だ」「そんなに太っていない」「前よりマシ」というデブ思考になってしまいます。 今の努力は10年後の私を作るためです!」 回答者さま
megumi
ユーザーさま
megumi
でも、管理人は全く記録なんかしなくても好きに食べて12kg減量に成功しました。
(※こちらをご覧ください。)
↓
2年以上たった現在も戻る気配もないです。
なんか人生もっと適当でよくない?という思想なので。
こんな自分に何がなんでも言い聞かせてまで行う習慣はストレスになりそうで嫌です。
いくらダイエットの専門家でも自分が嫌なことは皆様におすすめしたくありません。
また、管理人の経験上、あまりそういったことが好きな方の割合は多くないと考えます。
要するに、理論の是否でなく、あくまでレコーディングダイエットによる大きな効果は期待できないという程度で受け止めてください。
体重が返って増えた方の例
質問者さま Q.レコーディングダイエットで体重増えた! レコーディングダイエットしてました。 カロリーも計算し、カロリーも抑えてました。 でも、体重増えてたんです。(´;ω;`) なぜなんですか?
(ベストアンサー)
回答者さま1
回答者さま2
megumi
こういうネット上のやり取りを見るたびに、管理人はいつも感じてしまうのですが。
本当に世の中はまだまだ「カロリー制限至上主義」なんだなあ…ってことです。
まだ、回答者様2のお答えの方が実生活に即していますけど。
管理人は、カロリーは100%全否定しませんが、カロリー計算は全否定してます。
ユーザーさま
megumi
これは、1日200kcalしかとらず、運動をひたすらやれば痩せるって思想ですからね。
この回答者様が痩せないのは、レコーディングダイエットによる安心感もあるかもしれませんが。
ご本人がこの方にベストアンサーを出していないということはそうではないのでしょう。
考えられることは、明らかなレコーディングダイエットによる「脳ストレス」です。
(※ダイエットとストレスに関してはこちらをご覧ください。)
↓
人の食欲はアプリで数字管理してはいけない
当サイトでも度々お伝えしておりますが、食事、食欲とは人間の生命維持における必須行為です。
いわば生理現象です。
この行為を例えていうならば、毎日の尿の量をアプリで記録するのと同じです。
入院患者でもない限り、そんなことするのって嫌じゃないですか?
レコーディングダイエットを行うことによって、確かに食べたものは把握できます。
しかし、ダイエットに取り組まれる方はたいてい必死で体重を落とそうとするものです。
毎日の体重減に一喜一憂するようになれば、だんだん食欲も失せてきますよね。
いわば次のスパイラルです。
- レコーディングダイエットで食べたもの・体重を記録
↓ - 次の日に500g体重が増えていた
↓ - 必死で食べる欲を抑制しようとする
↓ - 栄養が足らなくなる
↓ - ホメオスタシスが働き、体重が減らなくなる
↓ - 体重が減らないので今度はもっと食べたくなくなる
↓ - 食べるのが嫌になって摂食障害の入り口になる
つまり、レコーディングダイエットを行うことにより、脳や自律神経に自ら負担をかけてしまうのです。
脳、自律神経はダイエットと密接な関わりがあり、基礎代謝、体温も低下させる元となるのです。
(※この点に関してはこちらをご覧ください。)
↓
すると、当然「痩せにくい体質」になってしまうので、なお痩せにくくなりますよね。
それよりも、もっと食べる事を普通に楽しんで頂き、ストレスなく心身ともに日々の生活を楽しみましょう。
結果、それが皆様を本当に痩せる体質に導いてくれるのです。
(※当サイト推奨のダイエット方法はこちらをご覧ください。)
↓
肝心なのは食生活品質向上!米研究機関600人の治験結果
レコーディングダイエットの効果については、管理人独自の主観だけではありません。
世界最高峰の医療技術を持つ米国で600人規模の実験が行われています。
実験が行われたのおは、スタンフォード大学予防研究センターで米国政府からも支援金が出ている治験です。
https://toyokeizai.net/articles/-/216096?page=3
被験者が従った上限はざっくり以下のみです。
- 低脂肪中心のグループ
- 低炭水化物のグループ
そして、両方のグループに共通しているルールはざっくり以下のみです。
- カロリーなどの数値計算なし
- 加工食品はNG・オーガニック食品など自然食のみ
- 自炊メイン
上記の実験を行った結果、研究チームトップのガードナー氏は以下のように述べています。
カロリー計算は長年、栄養と減量のアドバイスとして広く浸透してきた。
たとえば米疾病対策センター(CDC)は減量に臨む人に対し、「食べたものと飲んだもの、さらに摂取カロリーを毎日書き出す」ことと、摂取カロリーを制限して運動による消費カロリーを増やすよう勧めている。
同センターは「体重管理はすべて、摂取したカロリーと体が燃焼したカロリーのバランスだ」としている。
しかし新しい研究では、1年にわたってカロリーではなく食品の質を重視した結果、両方のグループで大幅に体重が減少。
平均で低炭水化物のグループは5.9キロ以上、低脂肪のグループは5.3キロ減少。
また両グループで、ウエストサイズや体脂肪率、血糖値、血圧が下がるなど、健康状態を示すその他の指標も改善した。
何と!これはカロリー重視、糖質重視のダイエットも、結果は同じってことですね。
それよりも、「食のかかわり・質を重視」するだけで普通に減量できることが裏付けられました。
実際、治験に参加した方々は以下のように感想を述べています。↓
最も体重が減った人々は、研究に参加したことで「食べ物とのかかわり方が変わった」と話し、車の中やテレビの前で食べることをしなくなったり、自炊をしたり家族と夕食を囲んだりする機会が増えたという。
そして、最後に研究リーダーのガードナー氏はこう締めくくっています。↓
被験者の多くがカロリーを制限する必要もなければ考える必要もないことに驚き、安心したとガードナーは言う。
太字の部分はどこかで見たことのあるような話ですよね。
そうです。
当ダイエットいろはが皆様に発信させて頂いているダイエット理論そのものなのです。
(※当サイト推奨食事方法はこちらをご覧ください。)
↓
つまり、ダイエットの行く先は既にカロリー制限でも糖質制限でもありません。
アメリカは既に何歩も先を行っていますから、我々日本人も追いつかなければなりません。
令和最新ダイエット理論は「食の質を重視」する時代に突入しているのです。
レコーディングダイエットは不要!食生活の質を向上させよう
megumi
今回は、レコーディングダイエットに効果がない理由、世界最先端の最新ダイエット理論と共にお話させて頂きました。
まとめますと、レコーディングダイエットに大きな効果は期待できません。
行う上で適切なのは、以下のようなダイエットプロのサポートを受ける場合です。
- クリニックなど医療機関
- 痩身エステサロン
- 整骨院
- パーソナルジム
レコーディングダイエットは、TVで活躍中の作家・岡田斗司夫さんがご自身で実践し、成功された方法です。
しかし、現在は彼自身リバウンドし、レコーディングダイエットの存在を否定しています。
当サイトでは、皆様がセルフダイエットで取り組まれる場合のレコーディングダイエットをおすすめしません。
なぜなら、次のようなスパイラルをたどる恐れがあるからです。
- レコーディングダイエットで食べたもの・体重を記録
↓ - 次の日に500g体重が増えていた
↓ - 必死で食べる欲を抑制しようとする
↓ - 栄養が足らなくなる
↓ - ホメオスタシスが働き、体重が減らなくなる
↓ - 体重が減らないので今度はもっと食べたくなくなる
↓ - 食べるのが嫌になって摂食障害の入り口になる
一方、現在、アメリカを始め世界最先端の医療研究機関でもこの点について様々な研究が行われています。
その上で、ダイエットはカロリー、糖質制限、計算が重要なのではなく、食生活の質向上であると裏付けがとれています。
また、人間の食欲はアプリなどで管理するものでなく、食事は楽しんで行うべきものです。
ダイエット=カロリー制限、消費
という呪縛から一刻も早くご卒業頂き、健康に楽しい毎日が送れる食生活で、健康的なダイエットを実践していきましょう。
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